ロールモデルになるような、各業界の第一線で活躍している方々をインタビューと年表で紹介するこのコーナー。第2回のゲストは、1990年代に活躍したアイドルグループCoCoの元メンバーで、現在はタレントで料理研究家としても活動している宮前真樹さんです。

子供のころは内向的だったという宮前さん。中学校に入ったころから活発になり、高校生のときにフジテレビのタレント育成講座“乙女塾”のオーディションに合格。1989年にアイドルグループCoCoのメンバーとして芸能界デビューし、“アイドル冬の時代”と言われていた中で人気を獲得しました。1994年にCoCoが解散した後も、テレビ番組や舞台などで芸能活動を続けていましたが、2004年に芸能活動を休止。コルドンブルーに通い、食育インストラクターなどの資格も取得して、料理研究家として活動を開始した後、2010年10月には東京・渋谷に宮前さんプロデュースのカフェもオープンしています。宮前さんのこれまでの歩みについては、ぜひ年表もご覧ください。

「私は人との出会いに恵まれていると思っています」

自分にとってターニングポイントとなった出来事は?

大きい転機は、芸能界に入るオーディションを自分で受けたことと、芸能界を一度やめたことですね。5年間芸能界の仕事を休業していた間に、いろいろな人に出会って、自分もいろいろな経験をして、たまたまケーキ教室に出会って。芸能界にいる間は人に流されて、特に好きな人ができたりすると、その人の影響を受けてきて、そういう自分があまり好きではなかったんです。30歳を過ぎて芸能界を一度やめてから、自分でやりたいと思える仕事をできているので、やっぱり芸能界をやめたというのは大きい出来事かもしれないですね。
私は人との出会いに恵まれていると思っていて、CoCoをやめようと悩んでいたときも、すごく親身になって相談にのってくれる人がいたし、芸能界をやめるときも、最初私は引退するって言ってたんですけど、周りの人たちから「どんな形であれいつか戻ってくるかもしれないから休業って形にしておきなさい、いつでも戻っておいで」って言ってもらっていたこともすごいありがたかったです。今の食の仕事を始めたのも、人の縁がつながっていって、だんだん大きくなってきているからで、友達を大事にしていてよかったなと思います。結局、自分だけでは何もできないということは感じていて、いろいろな人の話を聞いているとわからなくなって迷うこともあるんだけど、聞く耳を持って、心を開いてちゃんと向き合えば、何かが開けるんじゃないかなっていうのはいつも思っています。自分でどうにかしようと思っても、誰かの力を借りないとそこから先に進めないことが多いから、やっぱり、結局は人だなと思いますね。

ロールモデルにしている人はいますか?

今はそういう人はあまりいないですけど、それでも同じお料理という世界で活躍されている栗原はるみさんは素敵だなと思います。プロフィールを見ると、結婚されてからお仕事を始めて、今の新しい地位を得られていて、そういう自分の世界を持っている人はいいなと思います。料理研究家の方はたくさんいらっしゃるし、私よりも当然素晴らしい方々ばかりで、でも私にしかできないことが何かあるんじゃないかと思って、それを今探しています。食育にしても、私ができることを楽しくできたらいいなと思います。難しい食育の話は先生に任せて、私は一緒に調理をしたり食材に触れたりできたらなと。私は学生のとき本当に勉強ができなかったし、一度も優等生だったことがないから、そんな私が教える立場になるなんて夢にも思ってなかったけど、できなかったからこそできることがあるかもしれないし、一緒に楽しみながら伝えることができたらと思っています。
今になって学生のときに勉強しておくことって大事なんだなって思います。大人が言うじゃないですか、大人になったら苦労するから勉強しておきなさいって。でも当時は、簡単な足し算、引き算、かけ算ができればいいと思っていたけど、お料理やケーキをつくるときには、もっと難しい計算が必要なんです。化学で何でこれとこれが合わさったらこうなるのかとか、栄養のこととかも覚える必要があるし、知りたいことだらけなんです。ちゃんと勉強を少しずつやり始めて、初めて知ることが楽しいって思っているぐらいだから、そんな私だから答えられることがあるかもしれないと思っています。

「何でも、楽しそうと思ったことは、まずやったほうがいいと思います」

若い人たちにアドバイスするとしたら?

何でも、楽しそうと思ったことは、まずやったほうがいいと思います。私も、まさか自分が食の仕事をするなんて夢にも思ってなかったけど、自分がこれは好きかもしれないと思って始めたことが運よく仕事になっているから、やらないよりは絶対やったほうがいいというのはいつも思っています。同級生や年の近い人たちが活躍しているのを見ると、あせることもあると思うんです。自分も若かったとき、どうして私はできないのに、あの人はこんなことができているんだろうってうらやましく思ったりしていたけど、大人になって思うのは、人にはそれぞれタイミングがあって、そのタイミングをどうやってつかむかが大事だから、人と自分を比べてうらやましがったりねたんだりしているぐらいだったら、自分のできることをどんどんやったほうがいいと思います。私はお料理の仕事に関してはスタートが人より遅くて、芸能界はたまたま若くしてデビューしたけど、本当の社会人デビューは30歳を過ぎてからだと思っているんです。それまではすごく特殊な世界にいて、自分でできているつもりでもできてないことがあって、人に助けてもらっていたから、それが30歳を過ぎてから社会人デビューして、本当に遅いと思っているけど、でも何かを始めるのに年齢なんて関係ないとも思っています。本当に自分がやりたいと思ったタイミングでやった中から、たぶんまた違うやりたいことが出てきて、その中の一つをきちんと継続してやっていくような感じになるといいなと思います。

今後の目標は?

今の仕事をとにかくずっと続けていくことが目標です。私がアイドルになりたかったときに、どれぐらいすごい強い気持ちを持っていたかを振り返ってみると、今も同じような気持ちなんですよ。だから、そのように思えたことって幸せだなと思っています。人生の中で自分が本当にやりたいことと出会うってなかなか難しいことだと思っていて、それが私はたまたま二つ出会えて、運よくその二つをお仕事にできている環境にあるから。今はまだ始めたばかりで、全然先は見えてないんですけど、今の仕事は自分が年をとっておばあちゃんになってもできる仕事だと思うから、ずっと長く続けていきたいという気持ちが強いですね。
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宮前真樹(タレント・料理研究家) | 年表(自分史)創造コミュニティ Histy(ヒスティ)

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