ロールモデルになるような、各業界の第一線で活躍している方々をインタビューと年表で紹介するこのコーナー。第4回のゲストは、ツイッターのフォロワー数が女性経営者でナンバー1という、ソーシャルメディアのコンサルティングなどの仕事を手がけているスターシード株式会社代表取締役の星野有香さんです。

高校時代のマクドナルドでのアルバイトが仕事の原点という星野さん。大学を2カ月で中退後、化粧品販売の仕事で社会人生活をスタートし、その後エスティシャンを経て、銀座でホステスをしながら、2年間で3千人の人たちと会ったり、スーツの営業の仕事で月に100万稼ぐようになったりと、ユニークな経験を積みながら現在に至ってらっしゃいます。星野さんのこれまでの歩みについては、ぜひ年表をご覧ください。

「一番大きな転機は、二十歳のときに父が亡くなったこと」

現在のお仕事について教えてください。

スターシード株式会社という会社を設立して、ソーシャルメディアを使ったマーケティングやブランディングを手がけています。いろいろな企業がソーシャルメディアを意識し始めて、ようやく自分でアカウントをとったり個人で使ってみたりしてらっしゃいますが、そういった方々に、どうやったらソーシャルメディアをうまく活用できるかをアドバイスしています。あとはセミナーやイベントを開催したり、ウェブ制作もしています。

イベントとしては、パワーツイートサークルという、日本一元気なツイッターのオフ会を開催しています。私がツイッターをやり始めたのが2010年の1月ぐらいで、けっこう遅かったんですね。最初は全然面白くなかったんですよ。今ツイッターをやっている人たちの中で、私と同じように思っている人はいっぱいいると思うんですけど、知らない人をフォローしても楽しくないじゃないですか。ツイッターをやろうって自分のリアルな友人たちを引っぱってくるよりも、実際に今やっている人たちを知らないから興味がわかないんだったら、知ってしまえばいいと思ってオフ会を始めたんです。せっかくだったら元気で明るいにぎやかな会にしたいと思ってパワーツイートサークルという名前にして、最初10人ぐらいでやり始めたら、今では2カ月先まで予約がいっぱいの会になりました。

あとはエメラルド倶楽部という女性経営者を100人集めた社団法人の理事をしていたり、レインボータウンFMというコミュニティラジオで『ホシ☆ユカの夢に向かってなう』という番組のパーソナリティもさせていただいてます。今年の2月にはソーシャルメディアをからめた「Social Leaders」というサイトを立ち上げて、CoFounderとして運営、運用をしています。

今まで生きてきて転機になったことは?

一番大きな転機は、二十歳のときに父が亡くなったことです。父が亡くなったのは人生最大の悲しみであって、また、人生最大のプレゼントでもあり、父があのタイミングで亡くなってなかったら、今の人生はなかったと思っています。普段当たり前に思っていることが、いかにありがたいことかというのを、その前までは全然気づかなくて、父が亡くなったことによって、当たり前だと思っていたことも、いつまでも続くものじゃないんだと改めてわかりました。反抗期のときに父が亡くなって、言いたいことを言えずに亡くなったという後悔があるから、例えばこうやって一期一会で人とお会いするときも、うわっつらで人に会うのはいやなんです。だから一対一でその人に対して全力で話をしたいし、うそをついていい格好をするよりも、やっぱりありのままの自分でいたいと思っています。自分がオープンにならないと相手がオープンになってくれないから。父が亡くなることがなかったら、私はそういう思いで人に会っていかなかっただろうし、そうやって会っていかなかったら、紹介で2年間で3千人というたくさんの方々に会えなかったと思います。

「文句や愚痴を言うことは人生を無駄にしている」

これまでで印象に残っている出会いは?

人というかものというか、二つあって、一つはレイキヒーリングです。22歳のときにマスターになったので意外にキャリアはあるんですけど、それを受けたときの気づきは印象に残っています。あとは2008年にアチーブメント株式会社という人材育成の会社の研修で成功哲学を学んで、すごく考え方が変わりました。それまでは会社を起業しようとか、ビジネスをやろうとか、成功とは何かとかは何も考えてなくて、今がよければそれでいいみたいな感じだったのが、誰のために、何のために、どう事実を選択していくかというのを考えさせてくれたのは、そのときの講師の青木仁志さんですね。

そこで学んだことで「事実は一つ、解釈は無数」という言葉があるんですよ。一つの事実は変えられないけど、それに対する解釈はいくらでも変えられて、その解釈の取り方によって人生は大きく変わるし、つきあう人も変わるし、パートナーも変われば、全部が変わってくるという話を聞いて、頭ではなんとなくわかるじゃないですか。でも実際にそれを一瞬の判断でできるかというと難しいんです。例えば、足を何かにぶつけたときに「あーっ、くそっ」と思った瞬間、その人はマイナスの解釈を選択しているわけです。足をぶつけたことに対して「くそっ」って言葉が出るってことは、その事実をネガティブにとらえてるわけで。ぶつけたことに対して「ぶつけなかったらこの痛さに気づかなかった、感謝だな」って言い出したら気持ち悪いですけど(笑)、それはそれで幸せだし、周りからもあの人はハッピーな人だなと思われて、そういうポジティブな人が集まってくるし。例えば電車が遅れたことで文句を言う人もいれば、電車が遅れたからこそ、その間にこういうことができたってとらえる人もいるし、常日頃の瞬時の判断をいかにポジティブにしていくかが大事だということを聞けてよかったなと思います。聞くだけの人はいっぱいいると思うんですけど、私が唯一得意なのは実践することで、常に実践をしているので、今は何があってもメンタリティが落ちないですね。逆に言うと、死ぬほどポジティブ過ぎて損する人間かもしれません(笑)。

ロールモデルにしている人は?

私が好きな人は、イマジンプラス社長の笹川祐子さんです。今でもすごくお世話になっていて、食事とかにも誘ってくださって、本当にいい方で、経営者としてのお話も最高に素晴らしくて。将来は笹川さんのように、あそこまで会社を大きくはできないかもしれないですけど、人としてああいう人になりたいというのはすごくあります。本当に人のために動ける方で、しかも行動が早いんですよ。言ったその瞬間に、もう終わってるのみたいな、すごい早さで目標を立てて実行に移す方なんです。私はまだそこがぶれているので、見習わないといけないと思って、笹川さんから刺激を受けてちょっとずつやりだしているところです。

過去を振り返ってみて改めて思うことは?

私が好きな言葉に「私がむなしく生きた今日は、昨日死んでいったものがあれほど生きたいと願った明日」というのがあって、父が生きたい生きたいと言いながら死んでいったときに、私が今自分のあることに、ああだよね、こうだよねって文句や愚痴を言っているような一日って、人生を無駄にしてると思ったんです。今回の大震災でも、亡くなっていった人たちのことを思うと、今そうやって愚痴を言うことは申し訳ないことだと思うから、そんなことを言っている暇があったら、自分はどうすればいいんだろうと考えて、何か毎日アクションを起こしていけるような自分になれていたらいいですね。

将来の夢は?

2008年頃、私がまだはっきりした夢がなくて、夢を見つけにいこうと行動を始めたときに、具体的にやりたいことはわからなかったんですけど、当時から言っていたことがあったんです。まだソーシャルメディアとか何も知らないときに、自分の影響力で人をサポートする仕事をしたいって言ってたんですね。今何をやっているかというと、自分の影響力で人をサポートする仕事をやっているんですよ。それは夢がかなっていて、今後も常に継続していきたくて、この自分というアイデンティティを世の中に還元することは親孝行だと思っているので、人の役に立ちながら、自分の周りの人たちをもっとハッピーにしていくような仕事をやっていきたいし、プライベートもそうやっていきたいと思っています。

具体的な夢としては、今はまだいいんですけど、将来本を出したいんです。もっといろいろな経験をして、実績を積んで、だからこそ言える本、経験から書ける本を書きたい。ノウハウ本はたくさんあるけど、やっぱり経験から出る本は人の心を打つし、人生をいい方向に変えるきっかけにもなるので、誰かを一歩前進させてあげられるような本を書ける人になりたいと思います。

これからキャリアを考える若い方々にアドバイスをお願いします。

一歩を踏み出せずに止まっている人がけっこう多いんですよね。でも一歩踏み出せずに迷うんだったら、一歩踏み出してでも死んでしまったほうがましというか(笑)、だって死なないから。何かをやったら命を落とすかもしれないのなら、それは止めたほうがいいですけど、やらない後悔よりもやった学びだと思っていて、後先見えずにこのまま突っ込んでも大丈夫かなというところでも、自分がやると決めてポーンと飛び込んでしまえば、その飛び込んだ先に応援してくれる人が現れて、絶対に自分が一人になることはないので、そのように信じて、まだ見ぬ先をおびえるのではなく、新しいことにチャレンジするワクワク感をみんなに感じてもらいたいなと思います。
会員登録(無料)をする
星野有香(スターシード株式会社代表取締役) | 年表(自分史)創造コミュニティ Histy(ヒスティ)